終活のコラム
高齢者の独居と孤独死の対策について
〇 高齢者が一人暮らしになる理由
核家族化が進み、子どもが親と離れた地域で生活しているケースも多くなりました。
また、高齢者の場合、配偶者や兄弟、知人が他界して孤立化してしまう傾向にあります。
〇 高齢者の一人暮らしで起こり得る問題
・介護が必要な状態になる
・認知症の発症や進行
・生活意欲の低下
・詐欺や犯罪に狙われやすい
・孤独死
〇 孤独死とは
誰に看取られることもなく1人で亡くなることを指します。
高齢になると以前より体をうまく動かせなくなることで外出が億劫になり、周囲に知人も少なくなってしまいがちです。
そのため、社会との関わりが薄くなります。
・令和5年現在の65歳以上の一人暮らしの世帯数は約750万世帯(65歳以上の高齢者人口に対して20%以上を占めます)
・60歳以上の年間の孤立死件数は約2,500件(男女の割合:男性85%、女性15%)
【孤独死の死因】
1.病死 62.3%
2.自殺 11.3%
3.事故死 1.8%
〇 高齢者が安心して一人暮らしするための対策法
・見守り ・外出支援 ・買い物、調理、掃除などの家事支援等の生活支援サービスを活用する(自治体・社会福祉協議会などで対応)
・訪問介護など介護保険サービスの利用(自治体・社会福祉協議会などで対応)
・バリアフリー物件に引っ越す
・家族や親戚が近くに住む
・社会参加の機会を増やす
特に、孤独死を防ぐには自主的な社会参加(地域参画)が重要です!
趣味やボランティアなどの活動は、自ら地域に参画することで、生きがいづくりだけでなく
定期的に人と接する機会や交友関係も築けるので、孤独死対策としては非常に効果的です。
友人ができることや充実感を得ることで、孤独死の対策や孤立感を原因とした自殺対策に繋がります。
≪参考≫
〇 賃貸物件における孤立死の損害額(全国平均)
・ 残置物処分 22万円
・ 原状回復 38万円
・ 家賃保証 30万円
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計 90万円
もし、賃貸物件で孤独死してしまった場合は「事故物件」として扱われてしまいます。
残されたご親族に損害賠償請求をされるケースもあります。
【連帯保証人(遺族)へ損害賠償請求の可否】
・自殺-損害賠償請求できる
・他殺-損害賠償請求できない
・孤独死・病死-損害賠償請求できない
いずれにしても、ご遺族や大家さんに多大な負担をかけてしまうことですので
事前にケースワーカー等(自治体や社会福祉協議会などが窓口)に相談し、万が一の準備をしていくことが肝要です。
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