グリーフケア
大切な人を亡くした人のケアを『グリーフケア(悲嘆ケア)』といい、人それぞれ「悲しみ」の感受性に違いがあることから
その人に適したケアもまた一様ではありません。
◎ グリーフケアで重要なことは、死別した人の悲しみに寄り添うことです。
家族や友人など信頼できる方に、自分の苦しみを聴いてもらうことで少し気持ちが軽くなるかもしれません。
また、体調を気遣ってもらうことで、頑張りすぎてしまう人も身体を休めることにもつながります。
その一方で、親しいからといって自分の思いを理解してもらえるか、心配になることもあるでしょう。
安心して自分の気持ちをさらけ出せる相手がいない場合は、外部に助けを求めることも選択肢の一つです。
こころの専門家に支援を仰いだり、自助グループに参加してみてもいいかもしれません。
◎ グリーフケアの方法は、個々人の精神状態によってさまざまです。
喪失を経験した人は一般的に「ショック期 → 喪失期 → 閉じこもり期 → 再生期」という4段階の悲嘆のプロセスを辿るといわれています。
悲嘆が長期化・慢性化することで、うつ症状、希死念慮、アルコール依存などが見られる場合は、医師や専門家によるグリーフケアが必要となることもあります。
言葉に表せないほどの思いにたった一人で向き合うことは、非常につらいものです。
・病院や介護施設などでは、亡くなった方を担当していたスタッフが、家族のこれまでの献身をねぎらうため
生前の様子や、その方が家族について話していたエピソードなどを伝えるようにしている取組みも見られます。
そうした故人からの感謝の言葉などが、これからの人生の支えにしている遺族もみられます。
故人との絆や、自分の中での故人の位置づけを再確認したりすることで、故人のいない現実に向き合い始めることができます。
・日々、写真や仏壇、お墓に話しかけることで「いつも一緒」と嬉しそうに話す方も多くいます。
・故人が大好きだった庭の手入れを、ご自身の趣味とすることで、大切にしていた樹木や花を愛で、そのお世話を通して
故人といつでも会話を楽しむことができるようになったと、心境の変化を実感する方もいます。
・ボランティアに参加したり、医療や介護に関心を持って公開講座などに参加するなど、生きがいを見つけ新しい一歩を踏み出す方もいます。
(まとめ)
少しずつでも、自分の好きなことを楽しみ、健康に過ごすことは、亡き人の供養にもなります。
死別の悲しみは、生きていく上で避けられない経験ですが、癒しのプロセスに積極的に関わり、悲嘆を昇華する手立てを実践することで
喪失に苦しむなかでも、慰めや成長、変容を見いだすことができるはずです。
愛する人がもうこの世に存在していなくとも、そのつながりは切れることはありません。
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